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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、27日、インドの国営企業SJVN Limited(以下「SJVN」)との間で、融資総額150億円(うちJBIC融資分90億円)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱UFJ銀行及び株式会社山陰合同銀行との協調融資により実施するものです。また、JBICは民間金融機関の融資部分に対し、保証を提供します。
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SJVNは、インド政府やヒマーチャル・プラデーシュ州等が出資参画し、インド電力省が管轄する国営企業であり、水力発電、再生可能エネルギー発電事業、送電事業を手掛けています。本融資は、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*1の一環として、SJVN又は同子会社が実施するインドの太陽光発電事業に必要な資金をSJVNに対して融資するものです。
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インドは高い経済成長率を誇り、引き続き電力需要の増加が見込まれる一方で、CO2排出量は世界第3位と、気候変動対策が急務となっています。こうした中、インド政府は、2021年8月の独立記念日に2047年までの「エネルギーの自立」を、2021年11月開催のCOP26においては「2070年カーボンニュートラル」を宣言した他、パリ協定に基づく気候変動対策計画である「Nationally Determined Contributions(NDC)」においては2030年までに必要電力の50%を非化石燃料由来とする目標を掲げ、再生可能エネルギーの導入やEVの普及促進等、気候変動対策を推進しています。
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SJVNは、インド政府の掲げるカーボンニュートラルの達成に向け、太陽光発電事業を始めとする再生可能エネルギー事業にも参画を進めています。JBICは本融資を通じて、インド政府及びSJVNが進める地球環境保全に貢献する取り組みを支援します。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していきます。

注釈
- *1
2018年7月2日付お知らせをご参照ください。