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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、7日、横浜ゴム株式会社(以下「横浜ゴム」)のインド法人ATC Tires AP Private Limited(以下「ATCAP」)との間で、融資金額49百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社みずほ銀行、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社横浜銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は82百万米ドルです。
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本件は、ATCAPがインドにおいて実施する乗用車用タイヤ製造・販売事業に必要な資金を融資するもの*1であり、生産設備の増設に充てられます。
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インドは、2023年の自動車販売台数が世界第3位であり、今後もさらなる自動車市場拡大が見込まれています。横浜ゴムは、同国での需要に応えるべく、乗用車用タイヤの生産能力増強及びコスト競争力の向上による販売拡大を計画しています。本融資は、こうした横浜ゴムの海外事業展開への支援を通じて、日本の自動車産業のサプライチェーン強靱化及び国際競争力の維持・向上に寄与するものです。
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また、横浜ゴムは、2050年に自社活動の二酸化炭素排出量ネットゼロ(カーボンニュートラル)を達成すること、サステナブル原料利用率100%を目指すこと等の目標を掲げ、インドにおいては再生可能エネルギーの調達率向上やサステナブル原料の導入を目指しており、本件はこうした同社の取り組みにも貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、日本の産業のサプライチェーン強靱化に向けた取り組み及び日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
同社向け融資としては、2021年8月に続くものです。