株式会社商船三井傘下のケミカルタンカー会社MOL Chemical Tankers Pte. Ltd.によるシンガポール法人Fairfield Chemical Carriers Pte. Ltd.の買収資金を融資
日本企業の海外M&Aを支援

• 地域: アジア
• 航空機・船舶
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：林 信光）は、今般^*1、株式会社商船三井（以下「MOL」）との間で融資金額約82百万米ドル（JBIC分）の貸付契約を、またMOL傘下のシンガポール共和国（以下「シンガポール」）法人MOL Treasury Management Pte. Ltd.との間で融資金額約82百万米ドル（JBIC分）の貸付契約をそれぞれ締結しました。いずれも、民間金融機関^*2との協調融資により実施するもので、協調融資総額はそれぞれ137百万米ドルです。
     
2. 本件は、シンガポール法人MOL Chemical Tankers Pte. Ltd.（以下「MOLCT」）がシンガポール法人Fairfield Chemical Carriers Pte. Ltd.（以下「FCC」）を買収するために必要な資金の一部を融資するものです。
     
3. FCCは、シンガポールに本社を置くケミカルタンカーの専業運航会社で、ケミカルタンカーの航路をグローバルに展開しています。MOLCTは、FCCの完全子会社化を通じて、保有するケミカルタンカー船隊を大きく拡大するとともに、新たな顧客基盤を獲得することで、さらなる事業拡大及び収益機会の獲得を目指しています。本融資は、こうしたMOLの傘下企業による海外でのM&Aを金融面から支援することを通じて、日本の海運事業の国際競争力の維持及び向上に資するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業のM&Aを積極的に支援し、その海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   本契約は3月28日に締結済みですが、本日プレスリリースを行うものです。
2. *2 
   株式会社三菱UFJ銀行、株式会社りそな銀行、株式会社百十四銀行、株式会社伊予銀行、株式会社関西みらい銀行、株式会社常陽銀行、株式会社ハナ銀行東京支店