- 地域: アフリカ
- 環境
-
株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、13日、コートジボワール共和国(以下「コートジボワール」)で開催された第3回日アフリカ官民経済フォーラムの機会を捉えて、コートジボワール財務・予算省との間で、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*1の下での融資実現に向け協議を進めることに関する覚書(Heads of Agreement)を締結しました。
-
コートジボワール政府は、パリ協定に基づく気候変動対策計画である「Nationally Determined Contributions(NDC)」において、2030年時点での温室効果ガス(GHG)排出量の30.41%削減(BaU*2比)を目標に、気候変動対策を国家開発戦略の柱の1つに掲げており、同国における低炭素化・脱炭素化に向けたグリーン分野の事業機会が拡大しています。本覚書は、2022年8月に締結した業務協力協定*3に続き、コートジボワールが実施する脱炭素関連事業等の支援を目的とし、JBICのGREENの下でのクレジットラインを同国向けに設定するために、双方が合意形成を目指すことを確認するものです。
-
JBICは、2024年6月に公表した第5期中期経営計画において、カーボンニュートラルと経済発展の統合的実現への貢献を取組目標に掲げています。また、2021年10月にESGポリシーを公表し、2030年までの自らのGHG排出量ネットゼロの達成、2050年までの投融資ポートフォリオのGHG排出量ネットゼロの達成を追求するとともに、新興国・途上国における脱炭素社会の実現に向けたエネルギートランジションを加速させ、世界全体でのカーボンニュートラル実現に貢献するとしています。本覚書の締結は、こうしたJBICの中期経営計画やESGポリシーに沿った取り組みです。
-
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、脱炭素分野における重要なパートナーとの協力関係の強化等を通じて、地球環境保全等の持続可能な発展に向けた取り組みを金融面から支援していきます。
注釈
- *1
2018年7月2日付お知らせをご参照ください。
- *2
Business as Usualの略:何も対策をせず現状を維持した場合を指します。
- *3
2022年8月29日付プレスリリースをご参照ください。