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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、7日、本田技研工業株式会社(以下「ホンダ」)のブラジル連邦共和国(以下「ブラジル」)法人Banco Honda S.A.(以下「BHB」)との間で、融資金額約139億円(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、Banco Mizuho do Brasil S.A.(ブラジルみずほ銀行)との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は約280億円です。
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本件は、BHBがブラジルにおいて実施するホンダブランドの二輪車および四輪車を対象とした販売金融事業に必要な資金を融資するものです*1。
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ブラジルは、二輪車・四輪車のいずれの販売においても南米最大の市場であり、ホンダをはじめとする日本の自動車メーカーにとって重要な市場です。また、同国では、自動車購入時の販売金融の利用率が高く、販売促進やシェア拡大を図る観点で、自動車販売金融が各自動車メーカーの事業戦略上重要なツールとなっています。
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本件は、ホンダの海外事業展開において必要な自動車販売金融事業を支援するものであり、日本の自動車産業のサプライチェーン強靱化および国際競争力の維持・向上に寄与するものです。また、ホンダは2050年の「環境負荷ゼロ」達成に向け温室効果ガス(GHG)排出削減に取り組んでおり、ブラジルにおいては主にフレックス燃料車*2の普及を目指しています。本件はこうした同社の取り組みにも貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、日本の産業のサプライチェーン強靱化に向けた取り組みおよび日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
- *2
メタノールやエタノールなど1種類以上の燃料をガソリンに混合して走行ができるように設計された車両。