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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、本日、太陽鉱工株式会社(本社:兵庫県、代表取締役社長:鈴木 一史、以下「太陽鉱工」)のマレーシア法人TAIYO KOKO MALAYSIA SDN.BHD.(以下「TKMSB」)との間で、融資金額30億円(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関*1との協調融資により実施するもので、協調融資総額は92億円です。
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本件は、TKMSBがマレーシアのパハン州において実施する使用済み脱硫触媒からのモリブデンおよびバナジウムの分離回収事業に必要な資金を融資するものです。
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太陽鉱工は1949年に兵庫県で設立された非鉄金属類の製錬を主業とする中小企業で、モリブデンおよびバナジウムの製錬、販売を主体に、レアアースやジルコニウム、セラミック原料等のマテリアルの開発・製造を行っています。同社は使用済み脱硫触媒を引き取り、当該廃触媒からモリブデンおよびバナジウムを回収して再利用する事業の開始に伴いTKMSBを設立しました。本融資は、こうした太陽鉱工の海外事業展開への支援を通じて、マレーシアの循環型社会構築に貢献するとともに、地球環境保全に資するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開および地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していきます。
注釈
- *1 株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社京都銀行、株式会社伊予銀行、株式会社りそな銀行、株式会社中国銀行、株式会社広島銀行、株式会社福井銀行