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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、本日、ジェットエイト株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:西 將弘、以下「ジェットエイト」)のタイ王国(以下「タイ」)法人JET8 (THAILAND) COMPANY LIMITED(以下「J8TH」)との間で、融資金額7百万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社北國銀行との協調により実施するものであり、協調融資総額は10百万タイ・バーツです。
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本件は、J8THがタイで行う医薬品等国際物流事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものであり、設備の増設に充てられます*1。
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ジェットエイトは、2004年に設立された、特殊性の高い温度管理輸送に強みを持ち、国際物流事業を主業とする中小企業です。同社が2009年に設立したJ8THは、東南アジアの医療ハブであるタイにおいて、早くから高度医療機関や大学などの研究機関、あるいは世界的な製薬メーカーに対し、治療用医薬品やワクチンのほか、血液、血清等の病院検体など、バイオ・医化学サンプルの輸送サービスを提供してきました。また、昨今盛んな冷蔵・冷凍食品の温度管理ロジスティクスサービスについても手掛けてきました。生活経済の高度化や、医薬品産業での品質保証管理の高次元化ニーズに応えるべく、J8THは今回、設備を増設し、温度管理ロジスティクスサービスをさらに充実させ、タイにおける事業拡大と、社会への一層の貢献を目指しています。
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本融資は、こうしたジェットエイトの海外事業展開への支援を通じて、国際物流分野における日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。また、タイにおいて医薬品および食品等の輸送サービスインフラの高度化、信頼性向上が図られることにより、現地で事業を行う日本企業のサプライチェーン強靱化に資するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、地域金融機関と連携しつつ、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応等を通じ、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
同社向けの融資としては、2019年1月8日付けプレスリリースの融資に続くものです。