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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、26日、バンキョーホールディングス株式会社(本社:三重県、代表取締役:松浦 信男)の100%子会社である釜屋化学工業株式会社(本社:奈良県、代表取締役社長:松浦 信男、以下「釜屋化学」)のタイ王国(以下「タイ」)法人THAI KAMAYA CO.,LTD.(以下「TKC」)との間で、融資金額10百万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社百五銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は15百万タイ・バーツです。
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本件は、TKCがタイにおいて実施する樹脂成型品の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものです*1。
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釜屋化学は、化粧品用のプラスチック容器をはじめとする樹脂成型品の製造・販売を行う中小企業であり、1989年にTKCを設立しました。TKCは、化粧品用の容器のみならず、家電部品や自動車部品等、多様なプラスチック製品を製造しています。数多くの日系企業が進出し産業集積を形成しているタイにおいて、人口増加や経済成長等により幅広い業種に使用されるプラスチック製品の市場拡大が見込まれており、TKCはさらなる事業の拡大を目指しています。
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本融資は、こうした釜屋化学の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持および向上に貢献するものです。また、整備されたインフラ等を背景に、日系企業にとって今後も重要な製造拠点となることが見込まれるタイでの本邦企業によるサプライチェーン強靱化に資するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、地域金融機関と連携しつつ、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応等を通じ、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
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同社向けの融資としては、2019年2月27日付プレスリリース、2020年8月28日付プレスリリースの融資に続くものです。