タイにおいて日本企業が実施する金属熱処理加工事業に対する融資
中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 中堅・中小企業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：林 信光）は、15日、理化工業株式会社（本社：大阪府、代表取締役：森嶋 勲、以下「理化工業」）のタイ王国（以下「タイ」）法人RIKA JTW HEAT TREATMENT CO., LTD.（以下「RHT」）との間で、融資金額15百万タイ・バーツ（JBIC分）を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社関西みらい銀行との協調により実施するものであり、協調融資総額は30百万タイ・バーツです。
     
2. 本件は、RHTがタイにおいて実施する金属熱処理加工事業に必要な資金を融資するものです^*1。
     
3. 理化工業は、自転車関連部品や自動車関連部品を中心とした金属材料の熱処理加工、塗装加工および表面処理加工を行う中小企業です。理化工業は、東南アジア諸国での販路拡大のため、2013年にタイの地場企業と合弁でRHTを設立し、現地に進出する日系企業のみならず、合弁相手のネットワークを活用した地場企業への販路拡大を進めています。
     
4. 本融資は、理化工業の海外事業展開をタイ・バーツ建て融資で支援することにより、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するとともに、タイにおける日本企業のサプライチェーン強靱化に資するものです。
     
5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、地域金融機関と連携しつつ、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   同社向けの融資としては、2016年9月30日付プレスリリース、2020年3月27日付プレスリリースの融資に続くものです。