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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、本日、笹原金型株式会社(本社:愛知県、代表取締役社長:笹原 裕介、以下「笹原金型」)のインドネシア共和国(以下「インドネシア」)法人PT. SASAHARA INDONESIA(以下「PSI」)に対する融資を行う株式会社あいち銀行(以下「あいち銀行」)との間で、同融資を対象とする保証契約(保証対象元本:90百万円)を締結しました。
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本件は、PSIがより高荷重な製品への対応と生産能力の増強を目的とした新規設備導入を行うにあたって必要な資金調達を支援するため、あいち銀行によるPSIへのクロスボーダーローンに対する保証を提供するものです*1。
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笹原金型は、1968年の創業以来、自動車部品用プレス金型の製造・販売を手掛ける中小企業です。アルミ材や超ハイテン材*2を用いた金型作りにおいて高い技術を有しているほか、金型製作ノウハウのデータ化やCADシステムを導入することで、リードタイムの短縮等を図っています。同社は2012年にインドネシアにPSIを設立し、現地に進出する日系自動車部品メーカー向けの金型供給を中心とした事業を展開してきました。インドネシアは日系自動車メーカーにとって重要な市場であり、今後も、経済成長等を背景に自動車の堅調な需要が見込まれる中、笹原金型はPSIを通じた一層の事業拡大を目指しています。
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本融資は、こうした笹原金型の海外事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものであり、インドネシアにおける本邦企業によるサプライチェーン強靱化に資するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、地域金融機関と連携しつつ、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業の海外事業展開を、金融面から支援していきます。
注釈
- *1
- *2
ハイテン材とは、合金の配合割合を変えることで強度を向上させた鋼板であり、引張強さ980MPa以上のものは超ハイテン材と呼ばれます。





