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テルモ株式会社による英国法人OrganOx Limitedの買収資金を融資
日本企業の海外M&Aを支援

  • 地域: ヨーロッパ
  • 一般製造業・サービス業
  • 投資金融
2026年8月18日
  1. 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:天川 和彦)は、今般*1、テルモ株式会社(以下「テルモ」)との間で融資金額490億円(JBIC分)の貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関*2との協調融資により実施するもので、協調融資総額は990億円です。
      
  2. 本件は、テルモが英国法人OrganOx Limited(以下「OrganOx社」)を買収するために必要な資金の一部を融資するものです。
      
  3. 臓器移植においては、移植待機患者数に対して移植用臓器が不足する状況が世界的に発生し、社会課題となっています。今般テルモが買収したOrganOx社は、英国オックスフォード大学発の企業であり、臓器提供者から摘出した移植用臓器を、移植までの間保存する「臓器保存デバイス」を設計・開発しています。OrganOx社は、従来よりも長期間の臓器保存を可能とする「常温機械灌流*3(以下「NMP」)技術」を用いた移植用肝臓の保存デバイスを開発し、既に欧米の医療機関への提供を開始しています。
      
  4. テルモは、2021年12月に発表した5カ年成長戦略のもと、社内の研究開発活動と、M&Aやスタートアップへの投資を両輪としたイノベーションの促進に取り組んでいます。テルモは、OrganOx社の買収により臓器移植関連事業に新たに参入し、同事業を、テルモの中長期的な成長を牽引する事業として確立させることを目指しています。今後、NMP技術を用いた臓器保存デバイスの普及が進むことで、保存可能期間の制約により移植ができない臓器の減少が見込まれ、待機患者数の減少につながることが期待されます。
      
  5. 本融資は、テルモが本買収を通じて先端技術を用いた臓器保存デバイスの設計・開発能力を獲得することを金融面から支援するものであり、日本の医療機器業界の国際競争力の維持・向上に貢献します。また、テルモの有する既存技術とのシナジーによるOrganOx社の臓器保存デバイスのさらなる付加価値向上を通じ、移植可能臓器の不足という社会課題の解決にも寄与するものです。
      
  6. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業の海外M&Aを含む海外事業展開を金融面から支援していきます。
      
注釈
  1. *1 
    本契約は2026年6月10日に締結済みですが、本日プレスリリースを行うものです。
  2. *2 
    株式会社三菱UFJ銀行および株式会社みずほ銀行をアレンジャーとするシンジケートローン(参加行は株式会社青森みちのく銀行、株式会社秋田銀行、株式会社岩手銀行、株式会社大分銀行、株式会社紀陽銀行、株式会社京葉銀行、株式会社佐賀銀行、株式会社四国銀行、株式会社七十七銀行、株式会社清水銀行、株式会社十六銀行、株式会社大光銀行、株式会社第四北越銀行、株式会社筑波銀行、株式会社東邦銀行、株式会社栃木銀行、株式会社南都銀行、株式会社西日本シティ銀行、株式会社八十二長野銀行、株式会社百十四銀行、株式会社北都銀行、株式会社北洋銀行、株式会社南日本銀行、株式会社武蔵野銀行、株式会社山口銀行および株式会社山梨中央銀行等)
  3. *3 
    酸素や栄養を含んだ保存液を体温に近い温度で臓器に循環させることで、長期間の保存を可能とする技術です。

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