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太平洋セメント株式会社による米国生コンクリート事業用資産等の買収資金を融資
日本企業の海外M&Aを支援

  • 地域: 北米
  • 一般製造業・サービス業
  • 投資金融
2026年8月31日
  1. 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:天川 信彦)は、本日、太平洋セメント株式会社(以下「太平洋セメント」)との間で、融資金額約132億円(JBIC分)および約263億円(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行および三井住友信託銀行株式会社との協調融資により実施するものであり、協調融資総額はそれぞれ約293億円および約586億円です。
      
  2. 本件は、太平洋セメントが、同社の連結子会社であるアメリカ合衆国(以下「米国」)法人CalPortland Company(以下「CPC」)を通じて、米国法人Vulcan Materials Companyのカリフォルニア州における生コンクリート事業用資産等を買収するために必要な資金を融資するものです。
      
  3. セメントは社会インフラを支える重要な基礎素材であり、日本のセメント産業の事業基盤および技術基盤の維持・強化に向けて、成長が期待される海外市場の需要を取り込むことが重要となっています。また、日本政府は、セメント産業における製造過程での二酸化炭素排出量削減に向けて、SCMs*1を活用したグリーンセメント*2の普及およびその海外展開を推進しています。
      
  4. 太平洋セメントは、国内外でセメント事業を中核に、骨材から生コンクリートまで幅広く事業を展開するセメントメーカーです。同社は、米国事業の深化を重点施策の一つに位置付け、米国におけるセメント、骨材、生コンクリートおよびSCMsの一体的な事業運営を進めています。本買収により、CPCはサンフランシスコ・ベイエリア等に新たな生コンクリート事業拠点を取得し、米国西海岸における事業基盤の強化およびサプライチェーンの垂直統合を進めます。
      
  5. 本融資は、太平洋セメントの海外M&Aを支援し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。また、本買収による米国での販売・供給基盤の拡充は、日本国内拠点からのSCMsの米国向け輸出や、同社グループの海外拠点からの米国向けグリーンセメント供給拡大にも資するものです。これにより、同社グループが有するグリーンセメント製造技術を活用した海外展開が促進されることが期待され、海外需要の獲得を目指す日本政府の政策にも沿うものです。
      
  6. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aを積極的に支援し、その海外事業展開を金融面から支援していきます。
      
注釈
  1. *1 
    SCMs(Supplementary Cementitious Materials)とは、高炉スラグやフライアッシュ等のセメント製造時の混合材や生コン混和材として補助的に使用される代替材料の総称です。
  2. *2 
    グリーンセメントとは、セメントの中間製品であるクリンカにSCMsを混合して製造される混合セメント等のセメントの総称で、従来のポルトランドセメントと比較して、二酸化炭素排出量の削減効果を有するものです。

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