株式会社国際協力銀行(JBIC)は、2026年5月26日、フィリピン基地転換開発公社(Bases Conversion and Development Authority(略称:BCDA*1))向けに、日本企業の蓄電池関連技術を紹介するワークショップをJBIC本店で開催しました。
目的
このワークショップは、2025年9月にJBICとBCDAの間で締結した業務協力に関する覚書*2に基づき、BCDAが訪日した機会を捉え開催しました。フィリピンにおける日本企業とBCDAの協業機会の創出、同国のエネルギートランジションや質の高いインフラ開発等に資する案件形成の推進を目的としたものです。
本取り組みの背景
BCDAは、フィリピン国内の旧米軍基地跡地の開発を担う政府機関であり、民間セクターとの協業を通じて、ルソン地域を中心とするフィリピン国内の公共事業やインフラ開発等を推進しています。BCDAがルソン地域にて、発電量の変動が大きい再生可能エネルギーを活用した送配電網の整備を実現するうえで、安定的な電力供給の実現は必要不可欠です。日本企業の有する蓄電池関連技術や豊富な知見は、BCDAのフィリピンにおける都市開発事業において、重要なソリューションとなり得ます。
また、日本政府は2026年4月に、アジアにおける物資調達やサプライチェーン維持に向けた緊急対応と、エネルギー供給体制の強化やエネルギー源多様化、産業の高度化に向けた構造的対応に取り組むための金融面での協力等を実施する「アジア・エネルギー・資源供給力強靱化パートナーシップ(POWERR Asia)」構想を発表しています*3。
当日の模様
当日は、JBIC、BCDA、世界省エネルギー等ビジネス推進協議会(略称:JASE-W)に加え、株式会社東芝および株式会社TMEICが参加しました。
ワークショップでは、冒頭、JBICの関根インフラ環境ファイナンス部門長(当時)と、BCDAのBingcang, President and CEOから挨拶があった後、東芝およびTMEICより蓄電池関連技術や事業例、JASE-WよりZEB(ネットゼロ・エネルギー・ビルディング)についてそれぞれプレゼンテーションが行われました。参加者の間で活発な意見交換が行われ、今後も蓄電池関連分野での協業機会を探るため、議論を深めていくことで一致しました。
JBICは、当ワークショップを含む、BCDAと日本企業の協業機会の創出促進に向けた取り組みを通じて、POWERR Asia構想に基づき、日本企業の技術を生かしてフィリピンのエネルギー源多様化や産業の高度化に貢献する案件形成を主導していきます。
また、日本の公的金融機関として、相手国の政府機関との強固なリレーションを活用し、脱炭素分野やインフラ開発分野等における日本企業のビジネス機会の創出や、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献すべく、積極的に取り組んでまいります。
注釈
- *1
同機関は、フィリピン国内の旧米軍基地跡地の開発を担う政府機関として、民間セクターとの協業を通じ、ルソン地域を中心とするフィリピン国内の公共事業やインフラ開発等を推進しています。
- *2
2025年9月30日付プレスリリースをご参照ください。
- *3
同パートナーシップの一環として、JBICは現在の中東情勢の影響を踏まえ、エネルギーや重要物資のサプライチェーンの強靱化等に資する案件を支援することを目的に、2026年5月15日付で「POWERR Asia FASTウインドウ」を創設・開始しました。詳細は2026年5月15日付お知らせをご参照ください。





