株式会社国際協力銀行(JBIC)は、2026年5月21日、インドネシア国営石油会社PT Perusahaan Perseroan(Persero)PT Pertamina(以下「プルタミナ」)と共に、バイオ燃料に関するワークショップをインドネシア・ジャカルタにて開催しました。
目的
本ワークショップは、同日にJBICとプルタミナとの間で更新された覚書*1を契機として、インドネシアにおけるプルタミナと日本企業によるバイオ燃料分野での協業を促進することを目的として、JBICがプルタミナと共催したものです。
本取り組みの背景
同ワークショップは、プルタミナの取り組みと、日本企業が有する技術・経験を掛け合わせることで、バイオ燃料分野におけるプルタミナおよび日本企業の協業機会の創出を目指すものであり、両国が目指すエネルギー安全保障と脱炭素社会の実現に寄与することが期待されます。
- インドネシア政府は、2024年9月に発表した国家長期開発計画2025-2045において、エネルギー自給およびグリーン経済の実現を重要項目と位置づけ、2060年までのカーボンニュートラル達成に向けたエネルギートランジションに関する取り組みを進めています。また、世界最大のパーム油生産国として、その豊富なバイオマス資源を生かし、エネルギー自給率向上・産業振興も念頭にバイオ燃料の導入を推進しています。
- 日本政府は、第7次エネルギー基本計画(2025年2月閣議決定)において、次世代バイオ原料の国産化に向けた技術開発に関する取り組みを進めるとともに、次世代バイオ原料の資源国との連携を深め、サプライチェーンの構築・強化を進める方針です。また、2026年4月、現下の中東情勢をふまえ、エネルギーや重要物資のサプライチェーンの強靱化に向けて深刻な懸念を共有するアジアの国々と協力を進めることを目的として「アジア・エネルギー・資源供給力強靱化パートナーシップ」、通称「POWERR Asia」の立ち上げを発表しました。
- JBICは、POWERR Asiaをふまえ、「日本戦略投資ファシリティ」へ新たな金融支援ウインドウ(POWERR Asia FASTウインドウ)を追加しており、インドネシアにおけるバイオ燃料分野のビジネス促進は、JBICの中期経営計画や日本政府の方針にも沿うものです。
- プルタミナは、インドネシア政府のカーボンニュートラル達成目標および長期ビジョンのもと、クリーンエネルギー分野を含む低炭素事業の推進とともに、同国のエネルギーレジリエンス強化に資する事業にも注力する方針を示しています。とりわけ同社は、インドネシア国内のバイオ燃料バリューチェーン構築に積極的に取り組んでおり、バイオ燃料エコシステムの拡大に注力する方針を掲げています。
当日の模様
当日はJBIC、プルタミナに加え、14社以上の日本企業から、総勢60名超が参加しました。同ワークショップでは、プルタミナ、JBIC、その他参加企業によるプレゼンテーション等を通じて、エネルギー安全保障、脱炭素化および産業振興の観点からのバイオ燃料の重要性やバイオ燃料分野でのバリューチェーン構築に関する取り組み、想定されるファイナンスプログラム等について、活発な意見交換が行われました。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、相手国政府や政府系企業等との強固な連携を活用し、地球環境保全および持続可能な発展に向けた取り組みを支援するとともに、日本企業の国際ビジネス機会の創出に向けて積極的に取り組んでまいります。
注釈
- *1
2026年5月21日付プレスリリースをご参照ください。





