- 地域: 中南米
- その他
2010年10月20日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1は、本日、メキシコ合衆国政府との間で、同国政府が日本で発行する円建て外債(サムライ債)*2に対し、総額最大1,500億円の保証枠設定に係るフレームワーク契約を締結しました。今後、上記枠内で、メキシコ政府が発行するサムライ債に対し、JBICが保証供与を行うこととなります。
- JBICは、メキシコ政府とJBICの「サムライ債発行支援ファシリティ(Guarantee and Acquisition toward Tokyo market Enhancement(GATE)」*3に基づく金融支援についての協議を重ねてきたところ、今回のフレームワーク契約締結に至りました。本件はGATEに基づく初めての取り組みです。
- メキシコ政府は、堅実な経済運営を通じて着実に成長を遂げてきており、より安定的な資金調達を実現するため、資金調達先の多様化を目指しています。
- 本件サムライ債発行は、メキシコ政府の意向に基づくものであり、JBICは保証供与による信用補完を通じて、メキシコ政府の資金調達先の多様化を支援します。また、JBICは「国際金融秩序の混乱への対処」として、昨年12月にメキシコ政府が発行したサムライ債1,500億円の保証*4も行っており、同国への継続的なサムライ債発行支援は、同国政府発行債の東京市場におけるプレゼンスの維持・向上にも資するものです。さらに、海外発行体による東京市場でのサムライ債発行を支援することにより、日本の投資家に幅広い投資機会を提供し、サムライ債市場の活性化に貢献することが期待されます。
- JBICは、今後もGATEを活用し、東京市場での諸外国の政府・政府機関のサムライ債の発行を支援していく方針です。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 サムライ債は、海外の国や企業といった外国の発行体が日本国内市場で発行する円建て債券のことです。
- *3 2010年4月15日付けプレスリリースをご参照下さい。
- *4 2009年12月18日付けプレスリリースをご参照下さい。