- 地域: アジア
- 環境
- 事業開発等金融
- 保証
2012年2月3日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺博史)*1は、本日、民間金融機関と共に、インド法人ICICI Bank Limited(インド第1位の民間金融機関、略称:ICICI)との間で、協調融資総額3億米ドル(うちJBIC分1.8億米ドル)を限度とする事業開発等金融の貸付契約に調印しました。本融資は、株式会社三井住友銀行(幹事行)及び株式会社三菱東京UFJ銀行との協調融資によるものであり、民間金融機関の融資部分に対しては、JBICが保証します。
- 本件は、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*2の下で、インドにおける再生可能エネルギー及びエネルギー効率化事業を対象に、温室効果ガスの排出削減等に資する環境関連案件に必要な資金を融資するものであり、昨年3月にICICIとの間で貸付契約に調印した同様の融資*3に次ぐ同行向けの環境関連分野への支援を目的とする融資となります。
- インド政府は、2020年までに国内総生産(GDP)単位当たりの二酸化炭素排出量を2005年比で20~25%削減するとの数値目標を掲げると共に、中長期環境政策である「気候変動に関する国家行動計画(NAPCC)」の下、様々な取り組みを行っています。こうした中、本融資は、インドにおける温室効果ガス排出削減やインド政府の環境政策の推進等に寄与することが期待されると共に、国際的に高く評価される日本の先進環境技術がインドに普及する一助となることも期待されます。
- これまでもJBICとICICIは、インドに進出する日系企業にとっても重要な現地の裾野産業育成支援、金融危機下の貿易金融支援、再生可能エネルギー・省エネ事業支援、火力発電設備輸出支援等を目的とした融資を通じて、緊密な協力関係を築いてきましたが、環境分野を対象とする本融資は、こうした両機関の連携を一層深めるものです。
- JBICは、今後もこうした地場金融機関とも連携しつつ、多様な金融ツールを活かした案件組成、リスクテイク機能等を通じ、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していく所存です。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居祥策)の国際部門です。
- *2 2010年4月1日付お知らせをご参照下さい。
- *3 2011年4月1日付プレスリリースをご参照下さい。