- 地域: アジア
- 一般機械・設備
- 輸出金融
2013年6月6日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、モンゴル国経済開発省との間で、融資総額80億円相当を限度とする輸出クレジットライン(輸出金融に基づく与信枠)*1設定のための一般協定を締結しました。本クレジットラインは、民間金融機関との協調融資によるものです。民間金融機関の融資部分に対しては、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)が貿易代金貸付保険を付保します。
- 本クレジットラインは、2012年3月にモンゴル国財務省とJBICとの間で締結した「金融面での協力関係の強化を目的とする覚書」*2を踏まえ、協議を進めた結果実現したものです。本件は、モンゴルの地場企業が日本企業から機械設備等を輸入するために必要となる資金に係る融資枠を、同国向けに初めて設定し、円又は米ドル建ての中長期資金を融資するもので、本年3月に安倍内閣総理大臣が、モンゴルとの間の経済関係の促進を期待して提案した、「エルチ・イニシアチブ」*3の一環として行われるものです。
- モンゴルは、2011年に年率約17.3%の実質GDP成長率を達成するなど、好調な経済成長を維持しています。同国は、石炭や銅等豊富な天然資源に恵まれ、鉱物資源開発に伴う周辺インフラのための建設機械等の需要が増大するなど、日本からの輸出機会の拡大が見込まれる国として、日本企業にとってその重要性が増しています。本クレジットラインを通じ、こうした同国向けの日本企業の輸出を金融面から支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に寄与すると共に、両国間の経済関係強化に貢献することが期待されます。
- JBICは今後も、モンゴルをはじめとする諸外国において、日本企業による機械設備等の輸出や海外事業展開を金融面から積極的に支援していきます。
注釈
- *1 輸出クレジットラインは、輸出金融の一形態であり、日本からの設備等の輸出を促進するため、あらかじめ一定金額の融資枠を設けておくものです。
- *2 2012年3月12日付プレスリリースをご参照下さい。
- *3 2013年3月、安倍総理のモンゴル訪問の際に、モンゴルとの間で経済関係を促進する目的で、(1)投資環境の整備及び(2)持続可能な経済発展への協力を2本柱とする提案を行なったものです。