- 地域: 北米
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- 投資金融
2015年3月30日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、石油資源開発株式会社(以下「JAPEX」)が45%、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構が45%、三菱瓦斯化学株式会社が10%出資するカナダ法人JAPEX Montney Ltd.(以下「JML」)との間で、融資金額375百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社みずほ銀行、株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社三井住友銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は750百万米ドルです。なお、本融資は、JBICの「海外展開支援融資ファシリティ」*1の下での資源・エネルギーの確保・開発の促進に係る案件です。
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本融資は、マレーシア国営石油会社であるPetroliam Nasional Berhad(以下「ペトロナス」)の子会社が保有する、カナダブリティッシュ・コロンビア州ノース・モントニー地域におけるシェールガス鉱区権益の10%をJMLが取得し、ペトロナス及び他のパートナーとともにシェールガスを開発・生産するために必要な資金を融資するものです。
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カナダは膨大なシェールガス埋蔵量を有し、地理的にもアジア・太平洋市場に対する新たな液化天然ガス(LNG)供給国として高い潜在力を有しています。JMLは、ペトロナス及び他のパートナーとともに、本プロジェクトで生産される天然ガスを原料として、同州西海岸に建設予定の液化設備でLNG化し、日本を含むアジア地域に輸出することを計画しています。本プロジェクトは、シェールガスのLNG化を通じて、地政学的に安定しているカナダを新たなLNG供給源とし、日本のLNG調達先の多様化に貢献することが期待されています。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業によるエネルギー資源の開発・取得の促進を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。