香港において日本企業が実施する電子機器受託製造サービス（EMS）事業に対する融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、中堅・中小企業の海外事業展開を支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 中堅・中小企業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、伊藤電機株式会社（本社：愛知県、代表取締役社長：伊藤　直樹、以下「伊藤電機」）の香港法人ITO ELECTRONICS HK LIMITED（以下「ITOHK」）との間で、融資金額500千米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社大垣共立銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は1百万米ドルです。
    
2. 本件は、伊藤電機の100％子会社であるITOHKが行う、車載関連部品等の電子機器受託製造サービス（以下「EMS」）事業に係る供給体制強化に必要な資金を融資するものです。
    
3. 電子部品・半導体関連部品の取り扱いに強みを有する伊藤電機は、2004年9月には、中国市場向け受注対応のためITOHKを設立し、EMS事業を強化しました。世界最大の自動車生産国である中国では、引き続き高い自動車部品に対する需要が見込まれることから、伊藤電機は、ITOHKの車載関連部品等のEMS事業の強化により一層の事業拡大を企図しています。本融資は、こうした伊藤電機の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
    
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能を通じ、中国等の成長市場において、中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。

注釈

1. *1 2013年4月1日付お知らせをご参照下さい。