- 地域: アジア
- その他
- 投資金融
-
株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、2月29日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下「BTMU」)との間で、株式会社近鉄エクスプレス(以下「KWE」)によるシンガポール共和国法人APL Logistics Ltd(以下「APLL社」)の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
-
本件は、JBICがBTMUとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、BTMUを通じて融資を行うものです(買収総額約1,238百万米ドルに対し、JBIC融資承諾額約540百万米ドル限度)。
-
APLL社は、北米・アジアを中心にグローバルに物流事業を展開しており、自動車産業・リテール産業等の顧客を対象に幅広いロジスティクス・サービス(受発注管理、トラックおよび鉄道輸送、倉庫内作業等)を提供する物流企業です。KWEは航空貨物輸送サービスを中心にグローバルに物流事業を展開していますが、本買収によって、APLL社が有する顧客基盤や、同社が得意とする自動車産業・リテール産業等に対するロジスティクス・サービスの各種ノウハウを取り込むことで、取扱品目、展開地域の両面から国際輸送サービスをより一層強化し、北米・アジア地域を中心に日系企業を含む顧客の利便性の向上を図ります。
-
本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
-
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。