株式会社アウトソーシングによる海外法人の買収資金を融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業の海外M&Aを支援

• 地域: その他
• その他
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺 博史）は、2月29日、「海外展開支援融資ファシリティ」*¹の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行（以下「BTMU」）との間で、株式会社アウトソーシング（以下「アウトソーシング」）による海外法人の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約3件を締結しました。
    
2. 本融資3件は、以下の海外法人の買収にそれぞれ必要な資金を、JBICがBTMUとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、同行を通じて融資するものです。
   
    

   • 英国法人NTRINSIC HOLDINGS LIMITED及びNTRINSIC CONSULTING RESOURCES LIMITED：欧州18ヶ国において主に多国籍大企業に対し、Oracle社の製品に関するソリューションサービスを提供するITコンサルタントの派遣事業を展開（買収総額約6.3百万英国ポンド*²に対し、JBIC融資承諾額約6百万米ドル限度）
      
   • 豪州法人BLUEFIN RESOURCES GROUP PTY LIMITED：シドニーやメルボルン等豪州の主要都市にて、ITエンジニアをはじめ、経理、会計及びリスク管理等の専門家の人材紹介・派遣事業を展開（買収総額約12百万豪ドル*³に対し、JBIC融資承諾額約5百万米ドル限度）
      
   • チリ共和国法人EST EXPROSERVICIOS S.A.、EST EXPROTEMPO S.A.、EXPROCHILE S.A.、EXPROSERVICIOS S.A.及びRIVAS Y ASOCIADOS LIMITADA.：チリ共和国において、IT関連や経理の業務委託事業及び物流会社向けを中心とした人材派遣事業を展開（買収総額約3,473百万チリペソ*⁴に対し、JBIC融資承諾額約3百万米ドル限度）
      
3. アウトソーシングは、国内メーカーを主要顧客とし、生産効率向上を目的とした生産アウトソーシング事業をコア事業としています。同社は、これらの買収を通じ、同社の中期経営計画「Vision 2017:Vector to the New Paradigm」において重要戦略としているIT関連事業及び海外事業向け人材派遣事業の拡大を企図しています。
    
4. 本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
    
5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。

注釈

1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 約10百万米ドル相当です。
3. *3 約9百万米ドル相当です。
4. *4 約5百万米ドル相当です。