- 地域: アジア
- 一般機械・設備
- 輸出金融
2015年6月12日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、11日、モンゴル国(以下「モンゴル」)政府との間で、2013年6月に設定した輸出クレジットライン(以下「本クレジットライン」)*1の下で、融資金額約2億円(JBIC分)を限度とする個別貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行(幹事行)との協調融資によるものであり、民間金融機関の融資部分に対しては、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による保険が付保されます。協調融資総額は約4億円です。
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本融資は、モンゴル法人Khishig Arvin Industrial LLCが、住友商事株式会社よりコマツ製鉱山機械及び役務を購入するために必要な資金を、モンゴル財務省経由で融資するものです。
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日本及びモンゴル両国政府が、本年2月に、「日・モンゴル経済連携協定」を締結したことにより、今後、両国間の貿易及び投資の円滑化が推進されるとともに、幅広い分野において両国経済が一段と活性化することが期待されています。また、2013年3月、安倍内閣総理大臣が、モンゴル国との間の経済関係の促進を期待して提案した「エルチ・イニシアティブ*2」及び、それを補完するものとして、昨年7月に両国首脳間で合意した「エルチ・イニシアティブ・プラス*3」の中で本クレジットラインを活用した融資が謳われています。本融資はこうした両国の施策にも合致するものであり、鉱山機械の輸出を通じてモンゴル経済の発展を後押しするとともに、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、モンゴルをはじめとする諸外国において、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業による機械設備等の輸出や海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2013年6月6日付プレスリリースをご参照ください。
- *2 2013年3月、安倍総理のモンゴル訪問の際に、モンゴルとの間で経済関係を促進する目的で、(1)投資環境の整備及び(2)持続可能な経済発展への協力を2本柱とする提案を行ったものです。
- *3 2014年7月、エルベグドルジ大統領の訪日の際に、安倍総理より、モンゴルの輸出と産業多角化を促進することを目的として提案を行ったものです。