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台湾における石油化学事業に対する出資
海外展開支援出資ファシリティの一環として、日本企業の石油化学事業の海外事業展開を支援

  • 地域: アジア
  • 一般製造業・サービス業
  • 出資

2015年9月16日
  1. 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、今般、「海外展開支援出資ファシリティ」*1の一環として、台湾法人曄揚股份有限公司(Taiwan-Japan Oxo Chemical Industries Inc.、以下「TJOC」)への出資参画のために、KHネオケム株式会社(以下「KHネオケム」)等との間で、JBICによる最大50百万米ドルの優先株式取得に関する株主間契約を締結しました*2
     
  2. 本件は、KHネオケムが台湾法人台湾中油股份有限公司(CPC Corporation, Taiwan、以下「CPC」)及び台湾法人兆豐國際商業銀行股份有限公司(Mega International Commercial Bank Co., Ltd.)と共に設立する合弁会社であるTJOCを通じて実施するイソノニルアルコール(以下「INA」)等の製造・販売事業を支援するものです。
     
  3. KHネオケムは、同社の主力製品のひとつであるINAを日本国内で唯一製造する石油化学メーカーであり、INA製造の独自技術及びノウハウを豊富に有しています。INAは、プラスチックを軟らかくする可塑剤の一種であるフタル酸ジイソノニル(DINP)の原料であり、DINPは、電線被覆材、自動車のアンダーボディコート材、壁紙等の生産に使用されます。経済成長著しいアジアの新興国を中心にDINPの需要増が見込まれる中、KHネオケムは、同社にとって初の海外生産拠点となるTJOCにおいてINAの原料を供給するCPCと共同して、INAのアジア各国向け製造・販売の拡充を企図しています。本件は、KHネオケムが台湾の有力企業であるCPC等と共同で行うこうした取り組みをJBICがプロジェクトの初期段階から出資機能を活用して支援することで、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に資するものです。
     
  4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、出資機能を含む多様な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能を通じて、日本企業の海外事業展開を支援していきます。
注釈
  1. *1 2013年2月26日付お知らせをご参照下さい。
  2. *2 本株主間契約は2015年9月10日に調印済みですが、本日プレスリリースを行うものです。

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