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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、29日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1 の一環として、株式会社三井住友銀行及び株式会社三菱東京UFJ銀行の各民間金融機関との間で、株式会社エス・エム・エス(以下「SMS」)による英国法人Medica Asia (Holdco) Limitedの株式取得を通じ、同社が傘下に持つMIMSグループを買収するために必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICが各民間金融機関との間でそれぞれ締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、両行を通じて融資を行うものです。
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MIMSグループは、アジア・オセアニア地域12カ国と香港で、医療従事者や医療機関向けに医薬データベースや医療関連ニュース等、医薬情報サービスを書籍、ウェブサイト及びモバイルアプリ等のマルチメディアで提供しています。一方、SMSは、介護・医療・ヘルスケア・シニアライフの各分野において、人材紹介等のキャリア関連サービスや介護事業者向け経営支援サービス等の情報サービス事業を展開しています。SMSは本買収により、アジア・オセアニア地域におけるMIMSグループのブランド力、医療従事者の顧客基盤及び製薬会社との取引基盤を獲得し、SMSが国内で培ったノウハウと掛け合わせることで、MIMSグループの既存事業である医薬情報サービス事業を拡大するとともに、多様な新規事業を開発し、海外展開を推進することを企図しています。
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本融資は、中堅・中小企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、中堅・中小企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、中堅・中小企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。