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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、16日、日本製鉄株式会社(以下「日本製鉄」)がルクセンブルク大公国法人ArcelorMittal S.A.(以下「AM」)と共同でインド法人Essar Steel India Limited(以下「エッサール」*1 )を買収するために必要な資金の一部として、融資金額約3,087百万米ドル(JBIC分)の融資契約を締結しました。本融資は、日本製鉄及びAMの合弁会社であるルクセンブルク大公国法人AMNS Luxembourg Holding S.A.に対するものです。また、本融資は、「成長投資ファシリティ*2 /海外展開支援ウインドウ」のもとで、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行、欧州みずほ銀行及び三井住友信託銀行株式会社との協調融資により実施されるものであり、協調融資総額は5,146百万米ドルです。
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インドの鉄鋼市場は、経済成長と人口増により着実な成長が見込まれており、 鉄鋼製品の自国内生産も進展しています。エッサール改めArcelorMittal Nippon Steel India Limited(以下「AM/NS India」)は、鉄鋼需要の多いインド西部に銑鋼一貫製鉄所 *3を保有するインド第4位の製鉄会社です。同社は、鋼板系を中心に多様な製品群を持ち、今後の更なる事業拡大を見込んでいます。日本製鉄は、今次買収により、AMとともにAM/NS Indiaの事業再生・拡大に取り組み、インド鉄鋼業界の一員としてMake in Indiaに貢献しながら、拡大するインドの鉄鋼需要を中長期的に取り込むことを企図しています。
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本融資は、日本製鉄のこうした海外事業展開を支援するものであり、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは第3期中期経営計画(2018~2020年度)において、日本企業による海外M&A支援を重点的な取組みの一つに掲げております*4。JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aを積極的に支援し、その海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
- *2
2020年1月31日付お知らせをご参照ください。
- *3
- *4
2018年6月29日付プレスリリースをご参照ください。