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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、「海外展開支援出資ファシリティ」*1 の一環として、シンガポール共和国(以下「シンガポール」)籍のVertex Master Fund (SG) II LP(以下「本ファンド」)に関する出資契約書に調印しました。
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本ファンドは、米国、中国、東南アジア、インド、イスラエルなどの世界各地におけるベンチャーキャピタルファンドへの投資を目的として、シンガポールのファンドマネージャーであるVertex Venture Holdings Ltd.(以下「Vertex」)*2 傘下のシンガポール法人Vertex Master Fund II (GP) Pte. Ltd.が設立・運営するファンド・オブ・ファンズです。JBICの他、丸紅株式会社*3 及び株式会社三井住友銀行等が出資参画します。本ファンドは総額約7.3億米ドル規模を目標として本年2月に設立されており、JBICは本ファンドに対し最大20百万米ドルを出資予定です。
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産業界は、IoT、人工知能(AI)等の技術革新により、第4次産業革命と呼ばれる大きな構造転換の過渡期にあります。こうした流れを受け、日本の各企業においても、イノベーション促進に向けた戦略的な取り組みが喫緊の課題となっています。本ファンドは、本ファンドから投資が行われる各ベンチャーキャピタルファンドの投資先企業と、投資家である日本企業との連携を支援するものであり、JBICによる本出資はこうした本ファンドの取り組みを通じて日本企業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、出資機能を含む多様な金融ツールを活用し、日本の産業の国際競争力の維持・向上を積極的に支援していきます。
注釈
- *1
2013年2月26日付お知らせをご参照下さい。
- *2
Vertexは、シンガポールに本社を置くベンチャーキャピタルホールディングカンパニーであり、Temasek Holdings (Private) Limitedが100%間接出資するシンガポール法人です。
- *3
丸紅株式会社は、同社子会社を通じて投資を行います。
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