マレーシアにおいて日本企業が実施する航空機部品の表面処理加工事業に対する融資
中堅・中小企業の海外事業展開を地域金融機関と連携して支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 中堅・中小企業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：前田 匡史）は、本日、旭金属工業株式会社（本社：京都府、代表取締役：山中 泰宏、以下「旭金属工業」）のマレーシア法人ASAHI AERO MALAYSIA SDN. BHD.（以下「AAM」） との間で、融資金額100百万円（JBIC分）を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社滋賀銀行との協調融資により実施するものです。
     
2. 本件は、AAMがマレーシアのセランゴール州において行う航空機部品の表面処理加工事業に必要な資金を融資するものです。
     
3. 旭金属工業は、1948年に設立された、航空機部品の表面処理加工等を手掛ける中小企業です。同社は、THE BOEING COMPANYやAirbus SE等の特殊工程認定工場であり、2004年には日本で初めてNadcap^*1 の認証を取得する等、その技術力を持って業界内での地位を確立しています。また、同社は、マレーシアを中心とする東南アジア一帯に航空機メーカーが進出する中、2015年にAAMを設立しました。航空機部品に対する高い技術力を強みに、東南アジアを中心とする航空機業界の顧客のニーズに対応しています。本融資は、こうした旭金属工業の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、地域金融機関と連携し、マレーシア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   国際特殊工程認証制度であり、アメリカ合衆国の非営利団体PRI（Performance Review Institute）によって運営されている航空宇宙産業関連の特殊工程管理に関する世界標準認証プログラム。