地球環境保全業務の下でのトルコ産業開発銀行に対する第2次クレジットラインの設定
トルコ共和国における再生可能エネルギー及びエネルギー効率化事業を支援

• 地域: 中東
• 環境
• 事業開発等金融
• 保証

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：前田 匡史）は、10日、トルコ共和国（以下「トルコ」）の開発・投資銀行であるトルコ産業開発銀行（Türkiye Sınai Kalkınma Bankası A.Ş.、以下「TSKB」）との間で、融資総額220百万米ドル（うちJBIC融資分120百万米ドル）を限度とするクレジットラインを設定しました。本件は、株式会社三井住友銀行（幹事行）、株式会社滋賀銀行及び株式会社百五銀行との協調融資により実施するものです。また、JBICは、民間金融機関の融資部分に対し、保証を提供します。
     
2. 本クレジットラインは、地球環境保全業務（通称「GREEN」）^*1の一環として、トルコにおける再生可能エネルギー事業及びエネルギー効率化事業に必要な資金をTSKBを通じて融資するものであり、2015年3月^*2に続く第2号案件です。
     
3. トルコ政府は、エネルギー自給率の向上を重要な政策課題に掲げ、再生可能エネルギー源の開発やエネルギー消費の効率化に注力する中、2021年10月には地球温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定を批准しました。TSKBは民間資本の開発・投資銀行でありながら、トルコの持続可能な発展を目指す政策金融の役割を担い、1980年代より地球環境保全への取り組みを進め、再生可能エネルギーの導入促進や産業セクターにおけるエネルギー効率化に積極的に取り組んでいます。本件は、TSKBを通じてトルコ政府のエネルギー政策に即した環境技術の導入を推進するとともに、国際的に高く評価されている日本の先進的な環境技術を同国に普及する一助となることも期待されています。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、海外の政府系金融機関や地域金融機関を含む民間金融機関と連携しつつ、様々な金融手法を活用した案件形成や、リスクテイク機能等を通じ、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   2018年7月2日付お知らせをご参照ください。
2. *2 
   2015年3月30日付プレスリリースをご参照ください。