株式会社ウエストホールディングスのタイ王国法人が実施するESCO事業に対するタイ・バーツ建て融資
日本企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

• 地域: アジア
• 環境
• 一般製造業・サービス業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：前田 匡史）は、20日、株式会社ウエストホールディングス（以下「ウエスト」）のタイ王国（以下「タイ」）法人WEST International （Thailand） Co., Ltd.（以下「WIT」）との間で、融資金額180百万タイ・バーツ限度（JBIC分）の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のアユタヤ銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は300百万タイ・バーツです。
     
2. 本件は、WITがタイの日系企業等向けにESCO事業^*1を展開する上で必要な資金を融資するものです。同社向けとしては、2020年3月^*2の融資に続くものです。
     
3. ウエストは、2014年にESCO事業に参入し、2016年に日系企業が多数進出するタイに初の海外拠点となるWITを設立しました。近年、世界的に脱炭素社会の実現に向けた取り組みとして、再生可能エネルギーへの注目が集まる中、WITはタイに進出している日系企業等向けに再生可能エネルギー関連機器・設備の導入を推進しています。本融資は、こうしたウエストの海外事業展開を支援するものであり、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するとともに、再生可能エネルギーの活用を通じ、地球環境保全に貢献するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   Energy Service Companyの略称。省エネルギーに関する包括的なサービスを顧客に提供し、省エネルギー効果の一部を報酬として受け取るビジネス形態。
2. *2 
   2020年3月31日付プレスリリースをご参照ください。