- 地域: アジア
- インフラ
- 環境
- 事業開発等金融
- 保証
-
株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、14日、インドネシア共和国(以下「インドネシア」)の国営石油会社PT Perusahaan Perseroan(Persero)PT Pertamina(以下「プルタミナ」)との間で、融資総額50百万米ドル(うちJBIC融資分30百万米ドル)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱UFJ銀行及び株式会社千葉銀行との協調融資により実施するものです。また、JBICは、民間金融機関の融資部分に対し、保証を提供します。
-
本融資は、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*1の一環として、インドネシアにおける再生可能エネルギー事業に必要な資金をプルタミナに対して融資するものです。
-
インドネシア政府は、2022年9月に国連気候変動枠組条約事務局に提出した自主削減目標において、2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を最低でも31.89%削減(BaU*2比)する目標を掲げた他、COP26のタイミングでは2060年までにカーボンニュートラル達成という国家目標を表明しました。また、プルタミナは、インドネシア政府の掲げるカーボンニュートラル達成の目標に向け、既存事業における脱炭素化に加えて、クリーンエネルギー分野を始めとする脱炭素社会の実現に向けた新規事業に注力しています。JBICは本融資を通じて、インドネシア政府及びプルタミナが進める地球環境保全に貢献する取り組みを支援します。
-
また、本融資は、2022年11月に日本政府や米国政府を始めとするパートナー国とインドネシア政府との間で合意された、「公正なエネルギー移行パートナーシップ(インドネシアJETP*3)」の趣旨にも合致するほか、同年11月に日・インドネシア両国政府が発表したアジア・ゼロエミッション共同体構想にも沿うものです。
-
JBICとプルタミナは、2022年11月にクリーンエネルギー分野における協力の強化を目的とした覚書を締結しており*4、本件は、その趣旨に合致するものです。
-
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援してきます。
注釈
- *1
2018年7月2日付お知らせをご参照ください。
- *2
Business as Usualの略:何も対策をせず現状を維持した場合を指します。
- *3
Just Energy Transition Partnershipの略。
- *4
2022年11月15日付プレスリリースをご参照ください。