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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、本日、オーストラリア連邦(以下「豪州」)法人Woodside Energy Group Ltd(以下「Woodside」)の金融子会社である豪州法人Woodside Finance Limitedとの間で、融資金額1,000百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資により実施するもので、協調融資総額は1,450百万米ドルです。
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本件は、Woodsideが、株式会社JERA(以下「JERA」)が出資する豪州法人JERA Scarborough Pty Ltd(以下「JERA Scarborough」)とともに、豪州西豪州北西部沖合に位置するスカボローガス田を開発(以下「本プロジェクト」)するために必要な資金を融資するものです。なお、本融資は2024年3月26日に締結済みのJERA Scarboroughに対する融資*1に続くものです。
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JERAは、JERA Scarboroughを通じて同ガス田の権益15.1%を取得し、最大で年間約120万トンの権益相当分のLNGを引き取る予定です。本件は、こうした日本企業の権益取得及びLNG調達の実現を支援するものであり、日本にとっての重要なエネルギー資源であるLNGの長期安定確保・調達先の多角化に貢献するものです。また、同権益相当分のLNGに加え、JBICは、Woodsideとの間で、冬場を念頭におきつつ需要上昇局面における日本へのさらなるLNGの供給機会の創出に向けた協議枠組みを構築しました。今後、同枠組みに基づき、需給が逼迫した緊急時に備えて日本政府と連携しつつ、具体的な協議を促進していく方針です。
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また、Woodsideは、豪州の主要LNGプロジェクトにおけるオペレーターとして35年にわたり日本へのLNG供給に貢献するなど、日本のエネルギー資源の安定確保において重要な役割を担う企業です。JBICは2022年11月1日、Woodsideとの間で、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素分野での連携強化及び協力促進等を目的とした包括戦略パートナーシップに関する覚書を締結*2しています。JBICは、本プロジェクトをさらなる契機として、Woodsideとの協業を多方面で強化していきます。
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JBICは今後も、日本企業によるエネルギー資源の開発を積極的にサポートし、日本のエネルギー資源の安定供給確保を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
2024年3月26日付プレスリリースをご参照ください。
- *2
2022年11月1日付プレスリリースをご参照ください。