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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、19日、チリ共和国(以下「チリ」)のケブラダ・ブランカ銅鉱山の開発を対象として、住友金属鉱山株式会社(以下「住友金属鉱山」)との間で、融資金額180百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。 本融資は、民間金融機関*1との協調融資により実施するもので、協調融資総額は300百万米ドルです。
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本件は、住友金属鉱山、住友商事株式会社(以下「住友商事」)、カナダ法人Teck Resources Limited及びチリ法人Corporación Nacional del Cobre de Chile(CODELCO)が出資するチリ法人Compañía Minera Teck Quebrada Blanca S.A.(CMTQB)が、チリで開発中のケブラダ・ブランカ銅鉱山において、追加の必要資金を融資するものです*2。
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銅は、近年の脱炭素化の潮流を受け、再生可能エネルギー設備・機器や電気自動車に欠かせない金属としての役割が期待されるほか、AI等の新技術の関連設備等における需要も増加しており、重要性が一層高まっています。日本は銅地金の原料である銅精鉱の全量を海外からの輸入に依存しているため、長期安定的な銅資源の確保が不可欠であり、「エネルギー基本計画」(2021年10月閣議決定)においても、銅を含むベースメタルの自給率を2030年に80%以上とする目標が掲げられています。本融資は、日本企業が出資参画する銅鉱山の開発及び長期安定的な銅精鉱の確保を支援するものであり、こうした日本政府の政策に沿うものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本への鉱物資源の安定供給確保及び脱炭素社会の実現に向けたエネルギー変革への対応に貢献していきます。
注釈
- *1
株式会社SBI新生銀行、株式会社福岡銀行、農林中央金庫、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社滋賀銀行。
- *2
JBICは、2019年5月30日に本プロジェクト実施主体であるCMTQBとの間でプロジェクトファイナンスによる貸付契約を、2019年6月11日及び2023年3月29日に住友金属鉱山及び住友商事との間で貸付契約を、それぞれ締結しています。詳細は2019年5月31日付プレスリリース、2019年6月12日付プレスリリース及び2023年3月30日付プレスリリースをご参照ください。