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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、15日、インド共和国(以下「インド」)の政府系金融機関であるPower Finance Corporation Limited(以下「PFC」)との間で、総額1,200億円(うちJBIC融資分720億円)を限度とするクレジットラインを設定しました*1。
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本クレジットラインは、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*2の一環として、インドにおける再生可能エネルギー・次世代エネルギー供給事業および省エネルギー発電・熱供給事業等に必要な資金を、PFCを通じて融資するものです。
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インドは高い経済成長率を誇り、引き続き電力需要の増加が見込まれる一方で、CO2排出量は世界第3位と、気候変動対策が急務となっています。こうした中、インド政府は、2021年8月の独立記念日に2047年までの「エネルギーの自立」を、2021年11月開催のCOP26には「2070年カーボンニュートラル」をそれぞれ宣言しました。また、パリ協定に基づく気候変動対策計画である「Nationally Determined Contributions(NDC)」においては、2030年までに必要電力の50%を非化石燃料由来とする目標を掲げ、再生可能エネルギーの導入を進めるとともに、グリーン水素の生産能力の拡大や省エネルギー普及等、気候変動対策を推進しています。このほか、インド政府は、Clean India政策を掲げ、インド全土で廃棄物発電等にも注力しています。
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PFCは、インド政府が出資する電力・インフラセクターに特化した金融機関であり、電力政策実施機関として重要な位置づけにあります。JBICは本クレジットラインを通じて、インド政府およびPFCの進める地球環境保全に貢献する取り組みを支援します。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していきます。
注釈
- *1
同社向けのクレジットラインとしては、2022年7月に続くものです。
- *2
2018年7月2日付お知らせをご参照ください。