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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、29日、コートジボワール共和国(以下「コートジボワール」)政府との間で、融資総額150百万ユーロ(うちJBIC融資分90百万ユーロ)を限度とするクレジットライン設定のための一般協定を締結しました。
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本クレジットラインは、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*1の下で、コートジボワールにおける地球環境保全プロジェクトの実施に必要な資金を、同国政府を通じて融資するものであり、JBICとして初のコートジボワール向け案件となります。
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コートジボワール政府は、パリ協定に基づく気候変動対策計画である「Nationally Determined Contributions(NDC)」において、2030年時点での温室効果ガス(GHG)排出量の30.41%削減(BaU*2比)を目標としています。加えて、同国は気候変動対策を国家開発戦略の柱の1つに掲げており、低炭素化・脱炭素化に向けたグリーン分野の事業機会が拡大しています。JBICは、2022年8月にコートジボワール政府と締結した業務協力協定*3に続き、2024年12月にコートジボワールが実施する脱炭素関連事業等の支援促進に関する覚書*4を締結するなど、コートジボワール政府との関係を強化しています。これらの関係強化に加えて本クレジットラインを活用することで、同国において日本企業が関与する案件発掘・形成の促進に貢献しています。
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JBICは、2024年6月に公表した第5期中期経営計画において、カーボンニュートラルと経済発展の統合的実現への貢献を取組目標に掲げ、世界のグリーントランスフォーメーション(GX)に向けた取り組みや、各国のカーボンニュートラルへの多様な道筋を踏まえたエネルギートランジションに向けた取り組みを支援しています。本融資は、こうしたJBICの中期経営計画に沿った取り組みです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、地球環境保全等の持続可能な発展に向けた取り組みを金融面から支援していきます。
注釈
- *1
2018年7月2日付お知らせをご覧ください。
- *2
Business as Usualの略:何も対策をせず現状を維持した場合を指します。
- *3
2022年8月29日付プレスリリースをご参照ください。
- *4
2024年12月24日付プレスリリースをご参照ください。