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2013年3月27日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、インド法人ICICI Bank Limited(総資産規模で同国最大の民間金融機関、以下「ICICI銀行」)との間で、融資総額90百万米ドル(うちJBIC融資分45百万米ドル)を限度とするクレジットライン(事業開発等金融に基づく与信枠)設定に係る貸付契約を締結しました。本クレジットラインは、株式会社三井住友銀行(幹事行、以下「SMBC」)との協調融資であり、SMBCの融資部分の一部に対してはJBICが保証します。
- 本クレジットラインは、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*1の下で、インドにおける再生可能エネルギー及びエネルギー効率化事業を対象に、温室効果ガスの排出削減等に資する環境関連案件に必要な資金を融資するものであり、JBICはICICI銀行との間では、2011年3月及び2012年2月*2にも今回と同様に、環境関連分野への支援を目的としたクレジットラインを設定しています。
- インド政府は、2020年までに国内総生産(GDP)単位当たりの温室効果ガス排出量を2005年比で20~25%削減するとの数値目標を掲げると共に、中長期環境政策である「気候変動に関する国家行動計画(NAPCC)」の下、様々な取り組みを行っています。こうした中、本融資は、インドにおける温室効果ガス排出削減やインド政府の環境政策の推進等に寄与することが期待されると共に、国際的に高く評価される日本の先進環境技術が同国に普及する一助となることも期待されます。
- これまでもJBICとICICIは、インドに進出する日系企業にとっても重要な現地の裾野産業育成支援、金融危機下の貿易金融支援、再生可能エネルギー・エネルギー効率化事業支援や、火力発電設備輸出支援等を目的とした融資を通じて、緊密な協力関係を築いてきましたが、環境関連分野を対象とする本クレジットラインは、こうした両機関の連携を一層深めるものです。
- JBICは、今後もこうした地場金融機関とも連携しつつ、多様な金融ツールを活かした案件組成や、リスクテイク機能等を通じ、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2010年4月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 2011年4月1日付プレスリリース及び2012年2月3日付プレスリリースをご参照下さい。