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2015年2月13日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、12日、中華人民共和国(以下「中国」)の政府系金融機関である中国輸出入銀行(以下「中国輸銀」)との間で、融資金額300百万米ドル相当(JBIC分)を限度とする中国向けの輸出クレジットライン*1設定のための一般協定を締結しました。本クレジットラインは、民間金融機関との協調融資によるものであり、民間金融機関融資部分には独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による保険が付保されます。なお、本クレジットラインの協調融資総額は500百万米ドル相当限度です。
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本件は、中国の地場企業が、一般機器に加え、再生可能エネルギーセクター関連機器(バイオマスエネルギー、風力エネルギー、太陽光・太陽熱発電関連等)及び気候変動緩和セクター関連機器(廃棄物エネルギー、コジェネレーション事業、地域冷暖房*2関連等)を本邦企業から購入するためのクレジットラインを中国輸銀に設定するものです。
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JBICと中国輸銀は2008年3月に、環境改善案件の促進等を目指した情報・意見交換等を目的とした覚書を締結する*3等、緊密な協力関係を構築しており、本件は両機関の関係の更なる強化にも資するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、本クレジットラインをはじめ、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、本邦企業による中国向けビジネスの拡大を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 輸出クレジットラインは、輸出金融の一形態であり、日本からの設備等の輸出を促進するため、あらかじめ一定金額の融資枠を設けておくものです。
- *2 一定地域内で、熱供給設備から冷水・温水・蒸気などの熱媒をパイプネットワークを通して供給し、冷暖房などを行うシステム。
- *3 2008年3月24日付プレスリリースをご参照下さい。