- 地域: 中東
- 一般機械・設備
- 輸出金融
2015年6月18日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、17日、トルコ共和国(以下「トルコ」)法人Enka Pazarlama Ihracat Ithalat A.S.(以下「エンカパザルラマ社」)との間で、融資金額50億円(JBIC分)を限度とする輸出クレジットライン*1設定のための貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行との協調融資によるものであり、民間金融機関の融資部分に対しては、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による保険が付保されます。なお、本クレジットラインの協調融資総額は100億円です。
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本融資は、トルコのイスタンブール市を拠点に建設機械等の輸入販売等を手掛ける地場企業であるエンカパザルラマ社が日本企業から建設機械等を購入するために必要な資金を対象とした融資枠を設定するものです。JBICは2005年以来、同社グループに対し、日本からの建設機械等の購入資金として、数次に亘り融資枠を設定しており*2、本件は、これらに続く案件となります。
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トルコは2010年~2014年の5年平均で、年率5.4%の経済成長を達成しており、国内の都市開発や鉱工業育成のうえで建設機械の需要も増加しています。本件は、建設機械等の輸出を通じてトルコ経済のさらなる発展を後押しするとともに、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、トルコ等の成長市場における日本企業による機械・設備等の輸出や海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 輸出クレジットラインは、輸出金融の一形態であり、日本からの設備の輸出を促進するため、あらかじめ一定金額の融資枠を設けておくものです。
- *2 JBICは、2005年9月、2007年3月、2008年7月及び2012年1月に、エンカパザルラマ社とその子会社向けに、輸出クレジットラインを設定しています。詳しくは2005年9月27日付プレスリリース、2007年3月16日付プレスリリース、2008年7月10日付プレスリリース、及び2012年1月6日付プレスリリースをご参照ください。