ASEAN諸国等のマイクロファイナンス機関向け投融資を行うファンドに出資
マイクロファイナンス分野の知見獲得を通じた国際競争力の向上を支援

• 地域: アジア
• その他
• 出資

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：近藤 章）は、12日、「海外展開支援出資ファシリティ」^*1 の一環として、BlueOrchard Finance Ltd社（以下「BO」）が組成・運営を行うマイクロファイナンス^*2 機関（以下「MFIs」）向け投融資を行うJapan ASEAN Women Empowerment Fund（以下「本ファンド」）に関する出資契約書に調印しました。
    
2. 本ファンドは、ASEAN諸国等における女性の起業を支援することを目的に、MFIs向け投融資を行うマイクロファイナンスファンドです。本ファンドには、JBICの他に、住友生命保険相互会社（以下「住友生命」）や国内の機関投資家が出資します。本ファンドの募集額は約120百万米ドルであり、JBICは本ファンドに対して、最大30百万米ドルを出資予定です。
    
3. 住友生命はこれまでアジアの保険会社への出資を通じて、高い成長が期待される現地生命保険市場の成長を取り込んできており、中長期的な収益基盤の多様化や企業価値の持続的成長を目的に、マイクロファイナンス等の新たな分野にも関心を有しています。JBICが住友生命とともに本ファンドに出資することにより、住友生命はBOを通じた本ファンドの投融資先であるMFIsが保有するマイクロファイナンス分野の知見・情報を獲得することが見込まれることから、本出資は本邦企業の国際競争力の維持及び向上に貢献することが期待されます。
    
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、出資機能を含む多様な金融ツールを活用し、日本の産業の国際競争力の維持・向上を積極的に支援していきます。

注釈

1. *1 2013年2月26日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 マイクロファイナンスとは、低所得層を対象に行われる小規模金融のことです。