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産業ファイナンス部門

産業ファイナンス部門長の画像

混迷な時代であるからこそ、グローバルに活躍している日本企業の皆様と共に、我が国のサプライチェーンの強靱化・再構築に貢献していきたい

日本および世界を取り巻く環境は、国家間あるいは地域間の政治的・経済的対立等、さまざまな地政学リスクが顕在化したことに伴う分断が進んでいます。さらに、地球規模での気候変動・食料不足や原材料価格の高騰、為替変動による資金調達コストの増大、各国の経済政策等により、不透明かつ不安定な状況が続いています。こうした困難な世界情勢の中、日本企業は多くの産業に必要不可欠なクリティカルミネラルズや半導体の確保、安定したサプライチェーンの再構築、地球温暖化防止と企業収益を両立させる脱炭素社会の実現に向けた取り組みといった、数々の極めて難しい課題に直面しています。また、海外からの食糧の安定調達やグローバルフードバリューチェーンの構築といった課題もあります。こうした課題を克服していくためには、JBICを含む金融界の果たすべき役割もますます重要になってきていると真摯に受け止めています。

こうした認識のもと、産業ファイナンス部門は、日本産業界のニーズを的確にくみ取り、積極的なリスクテイクを通じて、日本企業によるグローバルなサプライチェーンの強靱化・再構築のための支援を行い、日本の経済安全保障に貢献しています。近来、世界的には脱炭素の機運が減速する兆候も見え始めてはいますが、JBICは引き続きカーボンニュートラルに資する意義の高い案件への支援も継続していく所存です。こうした後押しとともに、次世代技術獲得等に向けた海外M&Aに対する支援、中堅・中小企業を含め先端的・革新的な重要技術を持った企業の海外展開支援を一層強化し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に取り組んでいきます。

さらに、JBICの持つグローバルなネットワークを活用することで、各業界・産業のサプライチェーン拡充やカーボンニュートラルに向けた取り組み等に関わる世界各国のさまざまな情報を収集・分析しています。こういったJBICならではのステータスを活かし、海外関連情報を発信するセミナーの開催等の多様なプラットフォームを用い、日本企業の皆様にタイムリーかつ的確に提供していきます。産業・社会構造が急激に変化する状況においても、ダイナミックな海外展開を支えていきたいと思いを定めています。

日本企業の海外展開のプラットフォーマーとして、皆様のご期待にお応えし、「日本の経済安全保障や産業の創造的変革を後押しする存在になる」。これが私たちの目指す姿です。

産業ファイナンス部門長
常務執行役員 佐々木 聡

部門の概要

  • 日本企業の国際競争力の維持・向上のために、中堅・中小企業を含む日本企業の海外展開や、船舶・プラント設備の輸出の支援
  • 日本企業のグローバルなサプライチェーンの強靱化・再構築のための支援、次世代技術獲得等に向けた海外M&Aに対する支援
  • 気候変動関連ファイナンス等を通じた持続可能な未来の実現に資する案件の支援

産業ファイナンス部門は、日本企業の国際競争力の維持・向上を行うことが主な業務です。

産業投資・貿易部は、主要製造業の製品輸出、海外現地生産・販売等の事業。中堅・中小企業ファイナンス室は東日本の中堅・中小企業を、大阪支店は中堅・中小企業を含む西日本の企業を担当。船舶・航空部は、船舶・航空機等関連事業を、それぞれ支援しています。

日本企業の海外事業展開の戦略やニーズに応じた多様な金融手法で、日本産業の国際競争力の維持・向上に取り組んでいます。

強み

  • 日本産業界のニーズを的確にくみ取る力
  • サプライチェーンの強靱化および再構築に関する支援メニューの提供
  • グローバルネットワークを背景とする世界各国の情報の収集・分析能力

外部環境

国家間あるいは地域間の政治的・経済的対立等の地政学リスク等が国際金融情勢に大きな影響を与え、こうした情勢下で、日本企業はいまだ不確実性の高い事業環境に置かれています。

JBICが2024年12月に発表した「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告」によると、企業の「脱中国」方針は加速し、製造・販売拠点および原材料調達先等を、インドをはじめとする第三国に移行する動きも見られています。また、企業の国際競争力の維持・向上のために「地産地消」を意識したサプライチェーン再構築も目下の課題です。世界的には、脱・低炭素社会の実現に向けた取り組み(GX)が減速する一方、欧米を中心にDX投資は引き続き推進されています。こうした中、センシング技術や半導体、データセンター等の需要増を背景に、技術開発を行う機運が高まっています。さらに、企業は設備投資に加え、M&Aを活用した海外事業展開を継続しています。また、海運・造船、航空業界では、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを継続し、環境規則をふまえた最新鋭の船舶や新燃料船の導入等に向けた開発の促進、省燃費性能の高い航空機材の導入等を実施しています。

成長戦略

日本の産業界のニーズに応えるべく、特定外国法人向け融資案件(半導体、電動車・蓄電池等)や、日本企業による戦略的M&A案件を通じ、日本産業のサプライチェーンのボトルネック解消につながる案件を支援します。また、地域金融機関を中心に、協力・提携関係の強化を進めることで、サプライチェーンの安定化にとって重要な中堅・中小企業や技術力を持つ中堅・中小企業の海外展開を支援します。

世界的に脱・低炭素社会実現に向けた取り組みが減速する中、継続的に再生可能エネルギー等のカーボンニュートラルに向けた意義の高い案件を積極的に支援します。また、食糧や医療等に関連した地球規模大の課題解決に資する案件も実施していきます。さらに、日米豪印戦略対話(QUAD)や日印半導体サプライチェーンパートナーシップに関する協力の枠組み、日加蓄電池サプライチェーンに関する協力覚書、エネルギートランジションへの貢献、ウクライナ周辺国支援を念頭に置いた案件発掘、形成に継続的に努めます。具体的には、インドにおける半導体やカナダにおける蓄電池関連の案件形成、浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)案件の早期実現を図ります。

PROJECT HIGHLIGHT

ハウス食品グループ本社(株)による米国法人買収資金を融資
―日本企業の海外M&Aを支援―

KNH製品の画像PBFは食生活改善・未病対策、人口増加に伴うタンパク質不足のソリューションとして、環境課題や食料問題の解決にも貢献KNH製品(提供:ハウス食品グループ本社)

JBICは、ハウス食品グループ本社の米国法人House Foods Holding USA Inc.(HFUSA)との間で、融資契約を締結。HFUSAによる、豆腐や肉代替製品等の植物性由来食品(PBF)を製造・販売する米国法人Keystone Natural Holdings, LLC(KNH)の買収資金の一部を融資するものです。

海外M&Aへの融資支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献します。

シンガポールの航空機エンジンリース会社による航空機スペアエンジンの購入資金を融資
―日本企業が参画する航空機エンジンリース事業を支援―

LEAPエンジンの画像TEAMの投資対象エンジンの一つであるLEAPエンジン(提供:TEAM)

丸紅(株)およびシンガポール法人Singapore Tech nologies Engineering Ltdが出資する同国法人Total Engine Asset Management Pte. Ltd.(TEAM)との間で、航空機エンジンリース事業に必要な航空機スペアエンジンの購入資金について融資契約を締結しました。

本融資は、保有・管理エンジン数の拡大を通じて競争優位性を確保し収益機会の拡大を図るTEAMの取り組みを金融面で支援し、日本の航空機エンジンリース事業の国際競争力の維持・向上に貢献します。

(株)アドバンテックのベトナム法人による半導体製造装置用部品の製造・販売事業向け融資
―半導体製造装置分野の日本企業によるサプライチェーン強靱化を支援―

真空機器部品の画像半導体製造装置用の真空機器部品(提供:アドバンテック)

アドバンテック(本社:東京都千代田区)のベトナム法人ADVANTEC VIETNAM CO LTD.(AVC)の半導体製造装置用部品の製造・販売事業に必要な資金を(株)横浜銀行と協調し融資。半導体製造装置用部品等の製造拠点として、既存工場のバックアップ体制の構築やASEAN地域に進出する日米欧企業への販路拡大を企図しています。

半導体サプライチェーン強靱化を支援し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献します。

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