インドにおいて日本企業が実施する産業ガスの製造・販売事業に対する融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本の産業ガスメーカーの海外展開を支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、今般、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、エア･ウォーター株式会社(以下｢エア･ウォーター｣)のインド法人Ellenbarrie Industrial Gases Limited（以下「EIGL」）との間で融資金額4,800千米ドル（JBIC分）を限度とする貸付契約を締結しました^*2。本融資は、民間金融機関との協調融資によるものです。
    
2. 本件は、エア･ウォーターのインド法人EIGLがインド南部ハイデラバードにおいて実施する工業用ガス及び医療用ガスを含む産業ガスの製造・販売事業に必要な資金を融資するものです。
    
3. エア･ウォーターは、VSU(小型液化ガス製造装置)をはじめとする同社固有のガス製造技術やガスアプリケーション技術を活かした海外展開を行う中、インド東部を中心に液化ガスならびにシリンダーガス供給を担うEIGLを買収し^*3、EIGLを通じて、今後も高い成長が続くと予想されるインドにおいて製造拠点を整備することで事業拡大を企図しています。本融資は、こうしたエア・ウォーターの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
    
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。

注釈

1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 本貸付契約は2014年6月25日に調印済みですが、本日プレスリリースを行うものです。
3. *3 JBICは2014年3月にエア・ウォーターによるEIGLの買収のために必要な資金の一部についても支援しました。詳細は、2014年3月20日付プレスリリースをご参照下さい。