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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、13日、国際石油開発帝石株式会社(以下「INPEX」)の子会社であるジャパン石油開発株式会社(以下「JODCO」)及びシンガポール共和国法人INPEX Financial Services Singapore Pte. Ltd.(以下「IFSS」)との間で、以下のとおり、3件、融資金額総額650百万米ドル限度(JBIC分)の貸付契約をそれぞれ締結しました。本融資は、「成長投資ファシリティ*1 」を活用し、民間金融機関との協調融資により実施するもので、協調融資総額は1,000百万米ドルです。
貸付契約締結先 融資対象となる油田 JBIC融資額
(限度)(協調融資総額) JODCO アブダビ海上油田(サター油田、ウムアダルク油田*2 及び上部ザクム油田) 300百万米ドル (500百万米ドル) IFSS アブダビ海上油田(下部ザクム油田*3 ) 105百万米ドル (150百万米ドル) アブダビ陸上油田*4 245百万米ドル (350百万米ドル) -
本件は、JODCOが実施するアラブ首長国連邦アブダビ首長国(以下「アブダビ」)のアブダビ海上油田(サター油田、ウムアダルク油田及び上部ザクム油田)、INPEXの子会社である英国領ケイマン諸島法人JODCO Lower Zakum Limitedが実施するアブダビ海上油田(下部ザクム油田)、及び同法人JODCO Onshore Limitedが実施するアブダビ陸上油田における油田開発事業に必要な資金を、それぞれJODCO及びIFSSに対して融資するものです。
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本融資は、日本企業が権益を有するアブダビ海上及び陸上油田において、日本企業が実施する油田開発事業を金融面から支援することを通じて、日本の自主開発比率を維持・向上し、中長期的なエネルギー資源の安定確保に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業によるエネルギー資源の開発を積極的にサポートし、日本のエネルギー資源の安定供給確保を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
- *2
JODCOが2018年3月にアブダビ最高石油評議会より25年間の権益(40%)を延長した油田であり、JBICも当該権益延長に必要な資金を融資しています。詳細は2018年10月29日付プレスリリースをご参照ください。
- *3
INPEXが2018年3月にアブダビ最高石油評議会より40年間の権益(10%)を取得した油田であり、JBICも当該権益取得に必要な資金を融資しています。詳細は2018年10月29日付プレスリリースをご参照ください。
- *4
INPEXが2015年4月にアブダビ最高石油評議会より40年間の権益(5%)を取得した油田であり、JBICも当該権益取得に必要な資金を融資しています。詳細は2017年6月27日付プレスリリースをご参照ください。