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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、23日、メキシコ合衆国(以下「メキシコ」)法人BANCO NACIONAL DE MÉXICO, S.A., INTEGRANTE DEL GRUPO FINANCIERO BANAMEX(以下「Banamex」)との間で、日本の地域金融機関を通じた中堅・中小企業のメキシコへの進出支援体制の整備に係る覚書を締結しました。本覚書は、日本の地域金融機関の取引先である中堅・中小企業のメキシコ進出を支援するための具体的な協力・連携について、BanamexとJBICとの間で継続的に協議する枠組みを構築するものです。
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JBICは、平成22年12月に金融庁・財務省・経済産業省が連名で「本邦金融機関、国際協力銀行及び日本貿易振興機構等の連携による中堅・中小企業のアジア地域等への進出支援体制の整備・強化について」*1(以下「本枠組」)を発表して以降、一般社団法人全国地方銀行協会等と連携し、日本の地域金融機関を通じて中堅・中小企業の海外進出に関するニーズを確認しながら、海外地場金融機関等との提携を強化してきました。Banamexはメキシコの大手金融機関で、大企業や中堅・中小企業向け金融、リテールビジネス等幅広く金融ビジネスの展開を進める中、新たな事業分野として本邦中堅・中小企業との取引拡大を志向しており、当該中堅・中小企業を顧客とする本邦地域金融機関と業務提携し、融資等の新規取引機会を創出することを企図しています。
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JBIC及びBanamexは、今後本覚書に基づき、日本の中堅・中小企業のメキシコへの進出を支援していくため、Banamexが今般設置した日本企業担当窓口(ジャパンデスク)の積極的な活用など、本邦地域金融機関との具体的な連携に向けた協議を行っていきます。
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なお、JBICは、これまで本枠組の下、タイ王国のカシコン銀行、インドネシア共和国のバンクネガラインドネシア、インドのインドステイト銀行、フィリピン共和国のBDO Unibank, Inc.及びメトロバンク、ベトナム社会主義共和国のベトナム投資開発銀行(BIDV)及びベトコム銀行との覚書を締結しています*2。また、JBICはメキシコの州政府(アグアスカリエンテス州、ハリスコ州及びグアナファト州)との間で覚書を締結しており、本覚書は、それらに続くものとなります*3。今般のメキシコ州政府及び地場銀行とのMOU締結は、本枠組を拡充させるものであり、政府の「総合的なTPP関連政策大綱」(平成27年11月25日TPP総合対策本部決定)における「中堅・中小企業等の新市場開拓のための総合的支援体制の抜本的強化」に資する取組みとなります。
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JBICはこうした取り組みを通じて、引き続き日本の地域金融機関と連携しながら、日本企業が進出を進めるメキシコの地場金融機関との関係強化も積極的に進め、日本の公的金融機関として日本の中堅・中小企業の海外進出支援体制を整備・強化していきます。
注釈
- *1 平成22年12月27日付金融庁報道発表をご参照下さい。
- *2 タイ王国カシコン銀行との覚書については2011年5月30日付プレスリリース、
インドネシア共和国バンクネガラインドネシアとの覚書については2011年7月28日付プレスリリース、
インドのインドステイト銀行との覚書については2012年8月31日付プレスリリース、
フィリピン共和国のBDO Unibank, Inc.及びメトロバンクとの覚書については2013年3月21日付プレスリリース、
ベトナム社会主義共和国のBIDVとの覚書については2013年7月25日付プレスリリース、
ベトコム銀行との覚書については2013年8月30日付プレスリリースをご参照ください。 - *3 JBICは2015年10月にメキシコ・アグアスカリエンテス州と、2015年11月にメキシコ・ハリスコ州と、2016年2月にメキシコ・グアナファト州との間で同様の覚書を締結しています。詳しくは2015年10月26日付プレスリリース、2015年11月11日付プレスリリース、2016年2月24日付けプレスリリースをご参照ください。