気候変動対策が喫緊の課題となるなか、アジアでも脱炭素化に向けた動きが本格化。「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」もその柱の1つだ。本号の特集では、アジア各国の脱炭素政策を支援するアジア・ゼロエミッションセンター(AZEセンター)所長へのインタビューを皮切りに、国際協力銀行(JBIC)常務執行役員によるAZEC全体像の解説、駐在員事務所首席駐在員による現地の生の声、日本企業の海外進出の調査分析を通じ、アジアの脱炭素の現在地を多角的に紹介する。
特集アジア発、脱炭素の新潮流
脱炭素への挑戦、AZEC主要国の現在地
AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)主要国であるベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン――。4カ国はそれぞれに異なる事情を抱えながら、脱炭素へとエネルギー転換の課題に取り組む。国ごとの取り組みを、現地に赴任するJBICの各国首席駐在員が最前線から語る。
- ベトナム:成長と脱炭素の両立へ、
日越官民チームで事業推進事例
- インドネシア:火山大国の特性を生かし、
カーボンニュートラル達成に意欲事例
- マレーシア:首相の強いリーダーシップの下、
CCUSや「水上型」太陽光発電も事例
- フィリピン:石炭依存からの脱却へ
──主要財閥との関係強化がカギ事例
「JBIC Today」は、JBICのさまざまな取り組みを発信する広報誌として2003年より刊行。時流を捉えた特集記事やJBICの支援を受け海外展開する中堅・中小企業の代表者のインタビュー記事、JBICで活躍する若手職員のインタビュー記事などを掲載しています。